80年を迎えた御堂筋」

 

 

 

 

 大阪の中心部を南北に貫くメインストリート御堂筋は、この5月に完成80周年を迎えた。元々全長1.3㎞、幅6mだった御堂筋は大正15年に拡張工事が始まり、11年後の昭和12511日に、地下鉄御堂筋線建設と合わせて現在の全長4027m、幅43.6m(24間)の大道路に整備された。同時に御堂筋沿道の建物の高さは100尺(30.3m)と定められて、スカイラインが揃った綺麗な景観が自慢の通りになった。

大阪の会社の本店の東京移転が続き、一時停滞感があった御堂筋を、人が賑わうまちを目指しての再生事業に、大阪市はいま取り組んでいる。まず31mの高さ制限をセットバックを条件に50mまで緩和、さらに100m超えの建物の建設も可能にした。さらに難波付近では側道を廃止し歩道を拡幅、高島屋前の広場では歩行者がくつろげる広場への整備が予定されるなど、人重視のまちづくりが進められている。

また御堂筋では、御堂筋名前の由来となった真宗大谷派難波別院(通称、南御堂)が2019年には寺院一体型の新ホテルとして誕生する他、ホテル計画が相次いでいる。本町長堀間では用途制限の緩和で、今後レジデンスの建設が可能になる。80年で「泊まる」「住む」が磨かれたまちに大きく変貌する。

 御堂筋を含めた大阪のまちづくりについては、本号に大阪市の高橋理事様の講演録を掲載しています。