「大阪重粒子線センター」&「大阪国際がんセンター」

 

  大阪城の西隣、大阪府庁本館の南側の中央区大手前に位置する「大阪重粒子線センター」の建物が竣工、来年秋には治療を開始する。重粒子線がん治療は、放射線の一種である重粒子線で、がんの病巣をピンポイントで照射し治療する先進医療である。

 国内には粒子線がん治療施設は現在16か所あるが、重粒子線治療に特化した医療施設は6番目、関西では兵庫県の県立粒子線医療センターに次いで2か所目となる。重粒子線による治療は切除手術を必要としないため患者への負担が少ない。ただし治療費は高額となる。

 この建物の後ろ側には、今年春に「大阪国際がんセンター」が、老朽化した森之宮の「府立成人病センター」が名前を変更して開業している。新病院は地上13階、地下2階建、建築面積約6,821㎡、延べ床面積68,268㎡、総事業費約290億円。病床は500で旧病院と変わらない。

  両施設は連携して最先端でのがん治療にあたることになっている。

 「大阪重粒子線センター」の概要は、敷地面積5,398m²、建築面積3,430m²、延べ床面積8,849m、地上3階建て21.6mで、治療室は3室(6ポート)を予定している